
御を行うものである。回転子電流が大きいため、この抵抗器は大形のものとなり熱損失も大であるため、大容量の電動機では不向きである。速度制御も50%程度であり、正逆転は相順位を変えて行う。 また、誘導電動機の極数を変えて大きく速度制御を行う場合及び供給する電源の周波数を変えて速度制御を行う場合もあるので、その何れかを、上記回転子抵抗制御と併用するとさらに便利である。 注:1極数制御 誘導電動機の固定子巻線(一次巻線ともいう)の接続を変えすなわち極数を変えて、回転数を変える方式である。 
Ns:同期速度毎分 f:周波数、船舶では60Hz P:極数 上式でわかるように、電動機の極数を4とすれば 
また、極数を8とすれば 
となり、回転数は大きく変わる。その中間の調整は抵抗器によって行う。しかし、ここで注意しなければならないことは、誘導電動機の回転速度は、Nsより滑り(スリップ、slip)だけ、遅く回転する。したがって、誘導電動機の真の回転数をN〔rpm〕とすれば、上記の同期速度Ns〔rpm〕との関係は次式のとおりとなる。 
Sの値は大体次のとおりである。 特殊かご形誘導電動機5.0〜6.0〔%〕 巻線形誘導電動機5.0〜6.0〔%〕 上の値を(2)式に代入すれば、
前ページ 目次へ 次ページ
|

|